この記事のポイント
- 3,000万円・35年・金利1.5%なら、利息の合計は8,578,882円で借入額の28.6%です。
- 金利と期間が同じなら、利息の合計は借入額にほぼ比例します。
- 「借入額×金利×年数」で計算すると、利息を大きく見積もりすぎます。
- 3,000万円・1.5%・35年では、最初の10年で利息の合計の約47%を払います。
3,000万円・35年・金利1.5%なら、利息の合計は8,578,882円
3,000万円を計算例として金利1.5%・35年(420回)の元利均等返済で借りると、利息の合計は8,578,882円です。借入額の28.6%にあたり、総返済額は38,578,882円になります。
利息の合計は「総返済額-借入額」で、毎月の返済額のうち元金に充てられなかった部分を積み上げた金額です。同じ3,000万円でも、金利0.5%なら利息は2,707,511円、2%なら11,738,779円です。金利の違いで、利息の合計は4倍以上変わります。金利はすべて説明用の仮定で、現在の金利や特定の商品の金利ではありません。
ここでの利息は、金利が全期間変わらず、繰上返済もしない場合の計算です。手数料や保証料、保険料などの諸費用は含みません。全国銀行協会の返済シミュレーションでも、実際の契約時には収入印紙代、手数料、保証料などが必要になる場合があると説明されています。
借入額・金利別の利息の合計(35年)
| 借入額 | 0.5% | 1% | 1.5% | 2% |
|---|---|---|---|---|
| 2,000万円 | 1,804,907円 | 3,711,665円 | 5,719,197円 | 7,825,674円 |
| 3,000万円 | 2,707,511円 | 5,567,733円 | 8,578,882円 | 11,738,779円 |
| 4,000万円 | 3,610,081円 | 7,423,677円 | 11,438,696円 | 15,651,668円 |
| 5,000万円 | 4,512,684円 | 9,279,736円 | 14,298,365円 | 19,564,785円 |
どの借入額でも、利息の合計は借入額に対して0.5%で約9.0%、1%で約18.6%、1.5%で約28.6%、2%で約39.1%です。金利と期間が同じなら、利息は借入額にほぼ比例するため、この割合を覚えておくと、ほかの借入額でも概算ができます。たとえば3,500万円・1.5%・35年なら約1,000万円が目安で、本サイトの計算では10,008,769円です。
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。
グラフの数値を表で見る
| 条件 | 毎月の返済額 | 総返済額 | 利息の合計 |
|---|---|---|---|
| 金利0.5% | 77,876円 | 32,707,511円 | 2,707,511円 |
| 金利1% | 84,686円 | 35,567,733円 | 5,567,733円 |
| 金利1.5% | 91,856円 | 38,578,882円 | 8,578,882円 |
| 金利2% | 99,379円 | 41,738,779円 | 11,738,779円 |
期間が短いほど、利息は大きく減る
3,000万円・1.5%で期間を変えると、利息の合計は20年で4,743,116円、25年で5,994,090円、35年で8,578,882円です。35年から25年にすると約258万円、20年にすると約384万円少なくなります。
期間を短くすると月々の返済額は大きくなります。3,000万円・1.5%なら、35年は月91,856円、25年は月119,981円、20年は月144,764円です。反対に40年なら利息の合計は9,912,450円、50年なら12,660,649円まで増えます。利息を減らすことと、月々の負担を抑えることは両立しにくいため、どちらをどの程度優先するかを決める必要があります。期間別の比較は35年・40年・50年ローンの比較でも計算しています。
「借入額×金利×年数」で計算すると、利息は大きく見積もりすぎる
3,000万円×1.5%×35年で計算すると1,575万円になりますが、実際の利息の合計は8,578,882円です。毎月の返済で残高が減り、利息は残高にかかるため、借入額に金利と年数を単純に掛けると利息を過大に見積もります。
では半分の787.5万円かというと、それも実際より小さくなります。元利均等返済では、最初のうちは返済額に占める利息の割合が大きく、残高がゆっくりしか減らないためです。正確な金額は、毎月の残高から利息を計算する方法で出す必要があります。
本サイトでは、各月の利息を「月初の残高×年利÷12」の1円未満を切り捨てて計算し、返済額から利息を引いた額を元金に充てています。端数処理の考え方は返済額の円未満の処理で説明しています。
利息は最初の10年に多く払う
3,000万円・1.5%・35年の例では、1年目に払う利息は445,492円です。最初の10年間の利息は3,990,058円で、利息の合計8,578,882円の約47%にあたります。最後の10年間の利息は792,649円にすぎません。
利息の多くが前半に集中するため、繰上返済は早い時期に行うほど減る利息が大きくなります。全国銀行協会のFPの回答でも、繰上返済は実施時期が早いほど効果が大きいとされています。ただし、手元資金を使いすぎると、急な出費に備えられなくなる点には注意が必要です。利息と元金の割合の推移は返済の最初は利息が多い?で詳しく扱います。
- 元金
- 利息
元利均等・毎月返済で本サイトの計算式により算出(金利は計算例で、市場金利や予測ではありません)。
グラフの数値を表で見る
| 年 | 元金 | 利息 | 年間返済額 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 656,780円 | 445,492円 | 1,102,272円 |
| 5年目 | 697,368円 | 404,904円 | 1,102,272円 |
| 10年目 | 751,647円 | 350,625円 | 1,102,272円 |
| 15年目 | 810,150円 | 292,122円 | 1,102,272円 |
| 20年目 | 873,206円 | 229,066円 | 1,102,272円 |
| 25年目 | 941,171円 | 161,101円 | 1,102,272円 |
| 30年目 | 1,014,427円 | 87,845円 | 1,102,272円 |
| 35年目 | 1,092,746円 | 8,888円 | 1,101,634円 |
金利が0.5ポイント変わると、利息の合計はいくら変わる?
上の表で3,000万円の行を見ると、金利1%から1.5%で利息の合計は3,011,149円、1.5%から2%で3,159,897円増えます。同じ0.5ポイントの違いでも、金利が高い水準ほど増える額がわずかに大きくなります。
借りる前なら、金利の違いはこのまま総額の差になります。変動金利のように借りた後に金利が変わる場合は、変わった時点の残高と残り期間で増える額が決まるため、早い時期に上がるほど影響は大きくなります。借りた後の金利の変化による増加額は、今の残高と残り期間を入れて計算する必要があります。
利息の合計を減らす方法と、その代償
- 借入額を減らす(頭金を増やす):利息は借入額にほぼ比例して減るが、手元資金が減る
- 期間を短くする:利息は大きく減るが、月々の返済額が増える
- 繰上返済をする:早いほど効果が大きいが、手元資金が減り、手数料がかかる場合がある
- 金利の低い条件で借りる・借り換える:諸費用がかかり、金利タイプによっては将来変わる可能性がある
どの方法にも代償があり、利息の合計が小さいことだけが判断の基準ではありません。全国銀行協会の解説では、繰上返済の手数料は1回あたり無料から数万円まで違いがあり、繰上返済できる金額に下限を設けている場合もあるとしています。頭金の効果は頭金はいくら入れる?で、繰上返済の効果は繰り上げ返済シミュレーションで確認できます。
自分の借入額で利息の合計を計算する
金利上昇シミュレーションに借入額(または今の残高)・返済期間・金利を入れると、これから払う利息の合計と総返済額、年別・月別の返済表が表示されます。比べたい金利を入れると、金利が変わった場合の利息の差も確認できます。
借入額ごとの概算を一覧で見たい場合は、返済額早見表や3,000万円の返済額早見表が使えます。いずれも元利均等・毎月返済・金利一定のモデルで、諸費用や保険料は含みません。
参照した情報
本記事は一般的な仕組みと計算の読み方を説明します。契約の条件は金融機関の書類で確認してください。